ワインを系統毎に分類して保管していきます
【生産者】
シャトー・レイヤス【ワイン銘柄】 シャトーヌフ・デュ・パプ・ブラン【ワイン生産国、地域】 コート・デュ・ローヌシャトー・レイヤスエキセントリックで、かわいらしい悪魔のようなジャック・レイノーさんが経営する別格のブドウ園、シャトー・レイヤス。レイヤスの高いレベルの豪奢さと別格ともいえる強烈さは、舌触り味わいの豪勢さと組み合わさって、偉大なボルドーやブルゴーニュを超える程の物になります。 シャトー・レイヤスには、世界中でも独特なワインがいくつかあります。その業績は、ジャック・レイノーさんと、その父親である1979年に亡くなった故ルイさんによって生み出されました。 ジャック・レイノーさんという謙虚な天才が造り出すワインは、ローヌ渓谷南部で最も樹齢の高い畑でとれた低収量のブドウが使われています。 レイノーさんを助けている姉妹のフランソワーズさんも彼と同じくエキセントリックなタイプの女性です。 シャトー・レイヤスには22haの広さのブドウ園があり、その内15haにブドウが植えられており、その生産量は3000ケースに満たないほどの少なさです。シャトー・ペトリュスが11.3haの畑で平均4500ケースのワインを生産している事を考えれば、いかにレイヤスの収量が少ないかを理解できるでしょう。 シャトー・レイヤスのブドウ園では、レイヤスとピニャンという二つの赤ワインが生産されています。 レイヤスはもちろん、レイヤスの選別を終えた後で選ばれるピニャンもすごいワインになる事があります。ヴィンテージによってはレイヤスより力強く、凝縮しているんです。 レイヤスのセラーでは、レイヤスの白とフォンサレットの白を最初に瓶詰めし、続いてレイヤス、フォンサレットを瓶詰めして、その後レイヤスに至らないとされたキュベがピニャンの名で瓶詰めされます。 シャトーヌフ・デュ・パプ西暦1309年ボルドーの大司教によりローマ教皇に推選されたクレメンス5世は、アヴイニヨンに移り,以後1377年まで7代の間、教皇庁はローマではなくアヴイニヨンにおかれました。これが世界史で有名な「教皇のアヴイニヨン補囚(またはバビロン幽囚)」と呼ばれるものです。この地方は12世紀から聖堂騎士団によりワイン作りが行われていましたが、つぎの教皇ヨハネス22世が,かつて聖堂騎士団が建てた館を修復して別荘としたので、これ以降教皇(Pape)の新しい邸(Chateau-nef)という地名が生まれ、この地方で取れるワインにこの名が付けられる所以になりました。 丸い小石に砂まじりの土壌は、昼と夜とで28℃も温度差があるといわれていて、13品種(数えかたで14品種)ものブドウが栽培されています。これらのブドウから、フルボディの、アルコール度の高い(最低12.5%)、長命な濃厚な味わいの赤ワインと、花や果実の香り高い白ワインが作られています。 【ワインタイプ】 白ワイン【ワイン容量】 750ml 【ワイン品種】 グルナッシュ・ブラン #
by dmxakira
| 2006-11-07 11:45
| ローヌ
【生産者】
シャトー・オー・ブリオン【ワイン銘柄】 シャトー・オー・ブリオン【ワイン生産国、地域】 フランス-ボルドーシャトー・オー・ブリオン17世紀には既に畑の名前(オー・ブリオン)で販売されたほど、ボルドーで最も早くから評価の高かったワイン。1855年のメドック地区の格付けの際にも、唯一メドック以外から格付けされました。1934年にアメリカの銀行家ディロンが購入し(米国人が所有する唯一の第1級シャトー)、畑の改善やシャトーの修復など多額の投資を行ないました。格付けシャトーで最初にステンレスを導入し、熟成に100%新樽を用いるなど、品質向上に向けた努力を重ね続けています。 創始者はポンタック一族ですが、オー・ブリオンに纏わる話で一番有名なのは、フランス革命、ナポレオン帝政、そして王政復古の各時代を生き抜いた政治家“タレイラン”です。 美食家としても有名であったタレイランは、また、短い間でしたがオー・ブリオンの城主でもありました。 お抱えの料理長は当時フランス随一と言われたカレームで、外交官として出席したウィーン会議でカレームの料理とオー・ブリオンの美酒が各国の使節に振舞われたことは想像に難くありません。 現在は、銀行家として、また財務長官ダグラス・ディロンを輩出したことでも有名なディロン家がオー・ブリオンを所有しています。また、著名な管理人ジャン・デルマにより、短時間の発酵と30ヶ月に及ぶ新樽での熟成を行ない、芳醇で甘味すら感じる最高級の評価を得ています。 ブラインド・テイスティングにおいて、オー=ブリオンが、第一級シャトーのなかでは最も外向的で軽いワイン、という印象をしばしば与えるという事実は興味深い。実際には、このワインは軽いのではなく、単に、オークの個性があって肉付きがよく、よりタンニンの多いメドックのワインや、よりソフトでメルロが支配的な、右岸でつくられたワインとは異なっているというだけなのだ。最高のヴィンテージにおいては、早熟であるにもかかわらず、このワインは30年かそれ以上熟成を続ける能力を持っており、ほかのいかなる第一級シャトーのワインよりも飲み頃である期間が幅広い。 講談社 『BORDEAUX ボルドー 第3版』 【ワインタイプ】 赤ワイン【ワイン容量】 750ml 【ワイン品種】 カベルネ・ソーヴィニヨン #
by dmxakira
| 2006-06-27 14:57
| ボルドー
【ワイン生産者】ジャック・セロス【ワイン銘柄】キュヴェ・シュプスタンス【ワイン生産国、地域】フランス-シャンパーニュジャック・セロスシャンパーニュ地方コート・デ・ブランのレコルタン・マニピュラン(RM:葡萄生産者元詰めシャンパーニュメーカー)。コート・デ・ブランの4地区アヴィーズ、クラマン、オジェ、メニル(全てグランクリュ)の自社畑から、平均年産僅か4000ケースの芸術的なシャンパーニュを造り出す。現当主アンセルム・セロス氏は「良いシャンパーニュは良いワインからしか生まれない、また良いワインは土地と気候と優れた栽培家に恵まれた葡萄でしか造れない。」と語り、自らの手で葡萄畑の土造りから出荷までを実践する。アンセルム・セロスとコリーヌ・セロスジャックセロス アンセルムの父親が1949年に創業した。1976年アンセルムはボーヌの醸造学校から帰り、アンセルムのワイン造りが始まった。1986年頃から木樽で醸造を始め1993年には全ての収穫を木樽で醸造するようになる。当時、グランメゾンの醸造家は彼を変人扱いしたと言う。日本では1993年6月から販売を開始。平均年間生産数平均4000ケース(750ml)のRM(レコルタン・マニピュラン 葡萄生産者元詰)位置ワイナリーはアヴィーズの町中。葡萄園はコートデブラン アヴィーズ、クラマン、オジェ、メニル に合計6.15ha(全てシャルドネ)離れてアンボネイに0.35ha(ピノノワール) 白亜質の石灰岩土壌。 葡萄栽培シャルドネ 平均樹齢38年。良質の原料ワインを求める為にビオディナミを実践。ビオディナミの暦を使用しているが状況によっては柔軟に対応する。全ては健全な葡萄栽培のための手段で、ビオディナミ自体が目的ではない。アンセルムにビオディナミの信者的なイメージは無い。アンセルムの畑には冬小麦等、土の状況に応じてカバークロップが生やされている。畑に入れば生命に溢れた感覚がダイレクトに伝わり、畑の土のまるで毛足の長い絨毯を踏むようなフカフカした感触と共に、生きた畑が実感できる。アイとアンボネイに0.7haの葡萄畑を持ち、グランクリュのピノノワールから実験的なワインを少量生産している。 ワインの醸造一次発酵に228lと400lの木樽を使用。新樽比率10%。樽の材料により味わいに偏りが出ないように5社の樽メーカーに5つの産地の樽材から3種の樽材を組み合わせて樽を造らせる。400lの樽は4種の樽材を合わせている。発酵には自社のセラーに自生する天然酵母をドイツの酵母メーカーに送り培養して使用。醸造後、澱引き、濾過せずに翌年5月頃まで樽熟成。この時点でテイスティングしてボトリングに回すワインと更に樽熟成させるワインに分ける。マロラクティック発酵は行わない。 シュプスタンスは独自のソレラシステムを組む。収穫の翌年、通常の小樽から4000lの大きな木樽に澱と共に移され、次の年には澱を取り除いて4300lのステンレスタンクに移される。毎年、4300lのステンレスタンクから全体の22%をボトリングする為、減った分を大樽から移し、更に大樽の減少分を小樽から移して行く、所謂ソレラが出来上がる。このソレラには1984年収穫からのワインが入っている。 シャンパン造りボトリング後、2年~3年間の瓶内熟成。年間平均気温10℃地下セラーで瓶熟成。ルミアージュは手作業。デコルジュマンは瓶口を凍らせずに手作業で実施。デコルジュマンは客先からの出荷依頼を受けてから実施。デコルジュマンの日付はボトル裏ラベルに記載される。 デコルジュマンから半年位経過して、ワインに落ち着きが出てくる。確実に瓶内熟成するシャンパン。 【ワインタイプ】発泡ワイン【ワイン容量】750ml 【ワイン品種】シャルドネ #
by dmxakira
| 2006-03-24 21:23
| シャンパーニュ
【生産者】
メオ・カミュゼ【ワイン銘柄】 リシュブール【ワイン生産国、地域】 フランス-ブルゴーニュドメーヌ・メオ・カミュゼメオ・カミュゼの歴史は今世紀初頭にさかのぼる。1902年から1932年にかけて、コート・ドール県議会議員であり、ヴォーヌ・ロマネのワイン生産者であったエチエンヌ・カミュゼがドメーヌ拡大を手がけ、やりがいのある評判の良いブドウ畑をセレクトした。一連の素晴らしいアペラシオンはエチエンヌの尽力によるもので、特に彼が入手したクロ・ヴジョのブドウ畑は最良の場所に位置していた(彼は、このクロ・ヴジョの城がタスト・ヴァンに譲り渡される前の最後の所有者であった)。 エチエンヌ・カミュゼ氏の娘、マリア・ノワロがブドウ畑を相続していたが、1959年に亡くなる際子供がいなかった為、近親のジャン・メオにドメーヌを遺した。ジャン・メオは当時ドゴール将軍の内閣に籍を置いていた。 マリア・ノワロ女史の「すべてを存続させる」という意志はもちろん尊重された。ドメーヌを拡大していくことは畑を実際に任されていた分益小作人達に託された。ジャン・メオはワインの商品化にも力を入れた。当初は地元で有力なネゴシアンに樽で売買された。この経営段階においてはジャン・メオはパリの職務を果たしながらブルゴーニュのドメーヌの監督を続けることができた。 1985年よりメオ・カミュゼは所有者本来の名を維持しつつワインを販売することとなった。1988年以降、ジャン・メオは分益小作人の引退に伴い、徐々にブドウ畑を仲介者を入れずに開拓することに着手した。(現在も2.5ヘクタールの畑が分益小作の状況にある)もはや、パリに居ながらドメーヌを管理するには手が及ばず、「大地への帰還」が必要となっていた。 そこでジャン・メオの息子であるジャン=ニコラ・メオが1989年よりドメーヌの経営を担当するようになり、ドメーヌの管理と発展に携わっている。ブドウ栽培に関しては、クリスチャン・フロワが主に担当しており、彼自身は元々分益小作人の出身であるが、ドメーヌ全体に力を注ぐことを選んだ。 ワイン造りブドウは自然に発酵が始まる前に3日から5日間もろ味果汁と一緒に約15度の温度で冷却浸漬される。発酵中、34度から35度を越えないように常に温度管理される。ワインはその後、好条件でワインの熟成が保たれるように、仕込みタンクから樫の新樽に移される。樽はワインに適度な酸素とのコンタクトをもたらし、ワインを安定化させる。また樽はワインによく合うアロマをもたらし、ワインの本来持っているアロマをも引き出してくれる 重力を用いた瓶詰め方法で、ノンフィルター、例外がなければノンコラージュが基本。このように、人が手を加えることで、ワインが本来持っている自然の良さをなくしたりはしない。つまり、ドメーヌの信条として、素材の良さを尊重すること、ワインを本来あるがままの姿で扱うこと、生きている成分を考慮すること。以上のことは、自然に対して受身の態勢で居るということではなく、自然がより良い形で生み出されるように寄り添って、自然の成り行きを助けていくことを意味する。 【ワインタイプ】 赤ワイン【ワイン容量】 750ml 【ワイン品種】 ピノ・ノワール #
by dmxakira
| 2006-03-15 21:26
| ブルゴーニュ
【生産者】
E.ギガル【ワイン銘柄】 コート・ロティ【ワイン生産国、地域】 フランス-コート・デュ・ローヌE.ギガルその安定した酒質で、他の生産者の追随を許さないACローヌをはじめ、コート=ロティの極みとも評されるムーリーヌ、ランドンヌ、トゥルクを生み出す、いまやローヌ・ワインの代名詞ともいえる存在。初代エティエンヌがアンピュイの町に社を構えたのは1945年。その後現在のオーナーである息子マルセルの代になり、同社の名声のもととなる区画の数々をコート=ロティに取得。その後もかつてエティエンヌが働いていたコート=ロティの老舗ヴィダル・フルーリィ社、2001年にはサン=ジョゼフの名ドメーヌ、ジャン=ルイ・グリッパ、さらにはローヌ北部に10ヘクタールほどを所有するドメーヌ・ド・ヴァルーイを取得し、現在では総面積30ヘクタール以上を所有する名実ともにローヌを代表する生産者となっている。 そんなギガルのスーパー・スターが、ラ・トゥルク。85年がファースト・ヴィンテージで4,000本程のワインが市場に出回った。ラ・ランドンヌと同じコート=ブリュヌに位置する1ヘクタール弱の区画。 ギガル独特の製法で生み出されるこのワインの特徴のひとつは、30度に達する高温で2~3週間に渡る長期間の仕込み。もうひとつは、100パーセントの新樽を用いて42ヵ月近く熟成させることにある。そのためワインはほとんど黒に近いような濃い色調で、ぶどうの成分が最大限に引き出された、スケールの大きなものとなる。 【ワインタイプ】 赤ワイン【ワイン容量】 750ml 【ワイン品種】 シラー #
by dmxakira
| 2006-03-02 21:04
| ローヌ
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